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切なすぎる夢と現実

いつものように青空幼稚園でエンジェル達を撮影している俺。
元気の塊たちに囲まれながら、必死になってファインダーにかじりついていた。去年まではまだ赤ちゃんに近かったこの子たちも、年中さんになると随分立派に見えるものだ。
ファインダー越しに目を細めていた。

ふと、いつも笑顔のかわいい唯菜ちゃんが、暗い顔で俺に駆けよってきた。
その表情にただならぬものを感じた俺は、膝を折って唯菜ちゃんと視線を合わせた。
「どした、唯菜ちゃん。ん?」
言い知れない胸騒ぎを押さえ、努めて明るく語りかけた。
しかしそんな努力もむなしく、唯菜ちゃんは目にいっぱい涙をためている。
それが決壊した時、唯菜ちゃんは驚くべきことを口走った。

「あのね、花子ちゃんが死んじゃったの」

花子ちゃん。
唯菜ちゃんの大好きなお友達。
元気すぎるくらい元気な、ちょっと気まぐれな女の子。
俺は言葉を発することができず、突き上げてくる激情を持て余していた。
唯菜ちゃんはついに声をあげて泣きはじめ、俺はそんな唯菜ちゃんを力いっぱい抱きしめながら、一緒に号泣することしかできなかった…。

そんな夢を見たのが数ヶ月前だ。
実際に号泣しながら目が覚め、となりの鬼ヨメを驚かせたのを憶えている。
あまりにリアルで、いまだにあの夢を思い出すだけで泣きそうになる。

つい先日、驚くべき事実を突き付けられた。
青空幼稚園の園児が事故死したと言うのだ。

まさか、正夢…?

背中に冷たいものを感じながら、名前を聞いた。
あの夢の登場人物ではなかった。
しかし、それにしても…

なんとも切ない夢と現実のお話。

(ここに登場する人物名・団体名は全て仮名です)

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